生理前に体重が増える理由とは?いつから増えてしまうの?増加を防ぐことはできる?

いつもと同じ生活をしていたはずなのに体が重い…。
念のため体重計に乗ってみて絶句した経験のある方は多いと思います。

だって特にドカ食いしたわけでもないし、不規則な生活だった記憶もないのです。

「何が起こった!?」と自分の体と体重計を二度見して、焦ってダイエットしようとしても体重が落ちない。
それもそのはず、この生理前の体重増加はホルモンの関係で起きているので、痩せたいと努力しても痩せにくい時期でもあるのです。

生理前に体重が増える理由とは?いつから増えてしまうの?増加を防ぐことはできる?の中で、そのメカニズムをご説明したいと思います。

読み進めていくうちに、体重が増えやすい時期がわかってきます。
ということは、落ちやすい時期もあるはずですよね。

女性が知りたいのはむしろそっち!
だってこの記事を読んでいるということは、増えた数字を目の当たりにした経験があるからですもの。

体重変化と生理の関係を知って、体形維持に役立てましょう。

生理前の体の変化

女性の体は、≪卵胞ホルモン(エストロゲン)≫と≪黄体ホルモン(プロゲステロン)≫という二つのホルモンが分泌されています。
そのホルモンの分泌量の変化で生理が起きるのですが、そこで大きく関わってくるのが【排卵】になります。

排卵って?

    妊娠をするための卵は、毎月子宮に届きます。それを排卵というのですが、そこで妊娠が成立しなかった場合の卵を外に排出するのが≪生理≫。

体の中に卵がある状態と、ない状態では分泌されるホルモンも違います。
卵が来るための準備期間≪卵胞期≫、卵を温存するための期間≪排卵期≫、死んだ卵を排出しようと準備する期間≪黄体期≫、生理の期間≪月経期≫と大きく4つに分けることが出来ます。

この4つの期間のホルモンバランスで、太りやすかったり痩せやすかったり、体重にも変化が付きやすくなるようです。

この4つの期間を生理周期と言います。

生理周期で体重が増える理由がわかる!?

生理周期の4つの期間では、どのような体の変化が起きているのでしょうか。

生理周期と体の変化

  • 月経期  :妊娠のために準備された子宮内膜が剥がれ、外に出て来る。(生理が起きる。)
  • 卵胞期  :生理が始まってから排卵までの期間。眠っていた卵を妊娠できる状態にするために、エストロゲンが分泌される。
  • 排卵期  :卵が妊娠できる状態なると排卵が起きますが、この前後5日間を排卵期と呼ぶ。排卵を境にエストロゲンとプロゲステロンの分泌量が逆転する。
  • 黄体期  :排卵された卵が黄体という組織に変化します。その影響でプロゲステロンが大量に分泌されます。この時期を黄体期というのですが、体重が増えやすいのはこの時期です。

生理周期での体の変化を簡単にまとめましたが、精神状態はどうなっているのでしょうか。

月経期
生理が来た日からを月経期と呼びますが、高温期から低温期に以降する時期なので、体温が下がり、血行が悪くなるようです。
生理の出血で貧血になったり、生理中の不快で気分は下がり気味に。

卵胞期
生理が終わりの頃になるとエストロゲンが再び分泌されはじめ、元気が出てきます。その後排卵まで一番エストロゲンの分泌が多く、生理周期の中で一番精神的に安定する時期と言えるでしょう。

エストロゲンって?

    女性ホルモンの一種。よく耳にする≪更年期障害≫も、このエストロゲンの減少が原因。女性らしい体にするためにとても重要なホルモンで、女性らしい綺麗な肌や美しい体つきはこのホルモンで作られます。

排卵期
排卵日を境に、エストロゲンの分泌が減少し、プロゲステロンの分泌の方が多くなります。
その影響で、交感神経が活発になり皮脂の分泌が増えるので、肌トラブルなどが起きやすくなってくる時期。

黄体期
エストロゲン、プロゲステロンの両方のホルモンの分泌が減少し、自律神経が崩れがちになります。そのせいでイライラしたり、気だるく感じたりするようです。
お肌の方も敏感になっている上に、色素沈着が起きやすい状態なので、労わってあげる必要があります。

心身共に不調な時期なので、イライラから過食気味になる方も多いそう。私もその一人です。

そして、卵が着床し育てられる状況を整えようと、エネルギーを貯蓄しようとします。
そのため体に摂りこまれた栄養分は貯蓄、イライラからの過食…というサイクルで痩せにくい=太りやすいというメカニズムが出来上がってしまうのです。

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では、体重が増えやすい、痩せにくい時期とは?

それぞれの生理周期の説明をおおまかにさせていただきましたが、予想はつきましたか?
エストロゲン・プロゲステロンという女性ホルモンが、私たちの体にも心にも影響します。

エストロゲンの影響

    女性が美しくいる上でとても重要なホルモン。心身共に調子が良く、元気に過ごせます。このエストロゲンが多く分泌されている期間は血行も良いので、体内の要らないものを排出しやすくなっています。

プロゲステロンの影響

    排卵日を境にエストロゲンよりも大量に分泌されるこのホルモンは、卵を育てるための体にするために、栄養を貯蓄しようとします。子宮内のベッドも分厚くしようとするので、下腹部も重く感じます。その上、皮脂の分泌も増え、性欲も減退します。

赤ちゃんの種である卵を排出する排卵日を境に、フェロモンのある女性から、子供を育てるお母ちゃんに変わるという感じでしょうか。
排卵日を過ぎると性欲も減退してしまうとは驚きですね。

体重が増える時期は、排卵期~黄体期。と、言われていますが、≪排卵日~生理≫と覚えておくと分かりやすいかと思います。

一月のうちの半分は体重が増えやすいだなんて、女って面倒ですね。

そうなると排卵日を把握したいので、基礎体温を付けておきたい。…やっぱり女って面倒だ。

体重増加を防ぐ方法はある?

今までのことを踏まえれば、簡単なことですね。

排卵日を把握する。

排卵日~生理までは、いつも以上に食事・美容に気をつける。

◆イライラして過食気味になったときは、それが全て肉になると頭の中で呪文のように唱える。

最後のものは私専用の方法ですが、心身共に落ち気味になる排卵日以降は、自分をいつもより可愛がってあげる。ということに尽きるのではないでしょうか。

体もだるいし、気分も上がらないときは、ゆっくりと自分を癒す時間を作ってあげましょう。

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まとめ

毎月やってくる生理。体重増加の理由が、その生理周期にあったことが分かったわけですが、この記事を書いていて「人間って動物なんだな。」と、ふと思いました。

子孫を残すために、勝手に卵が育つ環境を体が作り出す。卵を育てる時期が来たら性欲が減退して、体内の卵への害を減らそうとする。

体重増加の疑問を解決したくて書いていたはずなのに、何かに妙に納得させられました。

ホルモンの変化での体重変化が起きているので、逆らえませんが、上手に付き合って、いつも輝く自分でいたいですね!

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