料理にはなくてはならない小麦粉。
ふわふわのパンケーキからサクサクの衣、とろ~りクリーム状のペーストなどの様々な用途に大活躍します。
しかし、小麦粉は大容量で売っていますよね。数か月かけて使用する方がほとんどだと思います。
私は普通に売られていた袋の口をくるくると丸めて保存していましたが、それでは良くないのでしょうか。
とっても気になるので、『小麦粉の保存方法は?冷蔵庫で保存すればダニの繁殖を防げる?』という一つの記事にまとめていこうと思います。
時間をかけて使うものですから、上手に保存する方法を見つけていきたいですよね。
小麦粉とは?
小麦粉の成分は7,8割はデンプンです。約1割含まれるグリアジンとグルテニンという成分が、水分を吸収すると粘りのあるグルテンになるのだそう。
このグルテンの粘りを利用し、様々な工夫をした料理に変身するわけですね。
当たり前に日々使っている小麦粉ですが、用途によって使う小麦粉の種類が変わってくるようです。
小麦粉に含まれるタンパク質≪グルテン≫の質と量によって分けられているそうです。
小麦粉の種類
- 強力粉
- 中力粉
- 薄力粉
【強力粉】
パンやピザなどのパン系を作る際やラーメンなどを作るのに適しています。
手の込んだものを作るときに使うのであまり頻繁に購入することはありませんが、それだけに保存期間も長くなってしまいそうです。
【中力粉】
滑らかに伸びるのが特徴の中力粉は、俗にうどん粉とも呼ばれ、その名の通りうどんなどの麺類を作るのに適しています。
【薄力粉】
普段私たちが使用しているのは、この薄力粉。
ケーキなどのお菓子作りや天ぷらなど、様々な料理に利用しています。
とはいえ、毎日使ったとしても1度で使いきれるわけではないので、保存方法が気になります。
小麦粉豆知識
- うどん粉・メリケン粉という呼び名を聞いたことがありますか?年配の方がそう呼ぶイメージがありますが、うどん粉とは日本製の小麦粉のこと。メリケン粉とは、アメリカ製の小麦粉のことを指すそうです。アメリカン⇒メリケンとなったのですが、確かに英語の発音だとアメ~リケンですものね。
小麦粉の保存方法は?
さて、気になる本題に入りましょう。
一度で使いきれない小麦粉ですが、どのように保存したら良いのでしょうか。
私たちが普段よく目にする「日精のフラワー小麦粉」では、このように書かれています。
Q・小麦粉は開封後、どのように保存したらよいですか。
A・直射日光があたらず、極端に高温や湿気がたまりやすい場所でなければ、真夏でも常温での保管ができます。冷蔵庫での保管は、結露による固まりやカビの発生、冷蔵庫内のにおいがうつってしまうことがありますので、おすすめはしておりません。開封後は湿気や、虫害、においの移りを防ぐために、しっかり開け口を閉め、密閉できる容器に入れ、できるだけ早めに使い切りください。
出典:日精製粉グループ
やはり湿気は大敵のようですね。
小麦粉は臭いを吸着しやすい性質を持っているので、強い臭いを持つもつものの近くには置かない方がいいということです。
冷蔵庫の中でも臭いが強いものの近くには置かないようにしましょう。
冷蔵庫で保存するとダニは防げる?
ダニの好物、タンパク質の多い小麦粉。米にはコメムシがいるように、小麦粉にもコナダニというダニが発生するのだそう。
コナダニとは?
- 背中に長い毛がたくさん生えていて、それをズルズルと引きずって歩きます。体長0.3~0.5mmだそうで、恐ろしいことに条件が揃ってしまうと、1~2日の間に大量発生します。
コナダニが大量発生した小麦粉は、うじゃうじゃと粉がうごめいて見えるのだそうで、それを経験してしまったらもう小麦粉は食べられない!というほどトラウマになるのだそうです。
そして、ダニという虫を気が付かずに大量に体内に入れてしまうとアナフィラキシーショックを起こす可能性もあるそうですから、コナダニの発生は避けなければなりません。
コナダニの発生を防ぐには?
- コナダニは湿度60~80%、気温25度~30度の条件で繁殖します。その条件にならないように保存しなくてはなりません。
以上のことを踏まえると、冷蔵庫での結露と臭いうつりを防ぐためにしっかりと密閉した上で、コナダニの発生条件を避けるために冷蔵庫に入れる。ということになります。
ダニやカビなどにとっては、開封してしまった袋は通り道だらけです。
必ず密閉容器に入れ替えて冷蔵庫に入れ、なるべく早めに使い切りましょう。
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まとめ
料理に欠かすことのできない小麦粉。しかし栄養豊富なこの食品は、カビにとってもダニにとっても最高の食事だったようです。
白い粉なので、少々の異変には気づきにくいと思います。それだけに、慎重に扱っていきたいですね。
あ!私、袋のまま保存してました!しかも常温!!!早速密閉容器を買いに行ってきます。