≪ノロウィルス≫この言葉を聞いただけでゾっとしますよね。
急に大量にもどしてしまった我が子を見ると、可哀想という気持ちと共に「もしかしてノロウィルスじゃ…」という不安が過ります。
この症状が出てしまうと吐き下しで上下両方から出てしまう状態になり、食事も取れなくなることがほとんどです。しかしその状態を放っておくと脱水症状に陥り、最悪は入院というケースも少なくありません。
年齢が低ければ低いほど悪化すると厄介なので、出来るだけ早いうちに対処しておきたいところ。
『子どもがノロウィルスに!食事のタイミングと、食べてOKな物とNGな物とは?』の記事では、どうしたらいいの?という不安からお母さんを解放してあげられる情報を発信できたらと思います。
ノロウィルスにはこの薬!という特効薬がないので病院に行っても直ぐに治るわけではありませんが、胃腸薬や吐き気止めなど、ひどく苦しい状況を緩和してくれるお薬は処方してもらえますので、まず病院へ行ってくださいね。
この記事は、その間に耐えているお子さんと、それを見守るお母さんのもどかしさを軽くするための情報です。
ノロウィルスとは
非細菌性急性胃腸炎を引き起こすウイルスの一属である。感染者の糞便や吐瀉物、あるいはそれらが乾燥したものから出る塵埃を介して経口感染するほか、河川を経由して蓄積された貝類の摂食による食中毒の原因になる場合もある。
出典元:wikipedia
急性胃腸炎の一種だったのですね。
どこかで流行っていて移ってしまった。ということがほとんどだと思いますが、『感染者の糞便や吐瀉物、あるいはそれらが乾燥したものから出る塵埃を介して経口感染…』という非常に気になる部分があります。
咄嗟のことで、大慌てで抱き上げて落ち着かせ、着替えさせますよね。その後急いで吐いた場所を拭いて通常の家事に戻るわけですが、その対応の仕方で良いのでしょうか。
ノロウィルスでの処理の仕方
とにかくスピードが命。
風邪やインフルエンザもそうなのですが、ウィルス性の病気は、吐しゃ物や鼻水などが乾くときにも空気中に飛散します。ですから、乾く前にきちんと処理しないと、家族に移る可能性も高くなってしまいます。
しかし、早く早く!という気持ちから今の恰好のまま処理に飛び込んでいくのは良くありません。
処理中に付着したウィルスは、そこに滞在します。そしてウィルスをくっつけたまま家の中を移動。乾燥し空気中に飛び立ったウィルスが家族の口の中に…。考えただけで恐ろしいですね。
ノロウィルスは非常に感染力が強く、ほんの少し(10個程度のウィルス)であっても感染してしまうことがありますので、本当に気をつけて処理する必要があります。
吐しゃ物を処理する際に用意したい物
- マスク
- ゴム手袋
- 捨ててもいいぞうきん等
- ゴミ袋
【マスク】
まずはマスクをしましょう。口からウィルスを吸い込んでしまわないように。
【ゴム手袋】
手に付かないように、処理が終わったら密閉してすぐに捨てられるようにゴム手袋を両手にしましょう。
片手だけでも良さそうですが、気が付くとなんだかんだで両手を使っています。
素手で触ってしまわないようにしましょう。
【捨ててもいいぞうきん等】
吐しゃ物を処理するのですが、残ったウィルスを除菌して再度使えるようにするのには、非常に手間がかかります。
ぞうきんを洗っているうちに、そこでもまたウィルスをまき散らしてしまいますので、迷わず捨ててしまいましょう。
しかし、いきなりぞうきんで拭かないように!
吐しゃ物は1度や2度で処理出来るほどサラサラしていません。
まずはキッチンペーパーなどの水に強い紙で吐しゃ物を取り除き、最後の段階でぞうきんに切り替えるのがいいと思います。
【ゴミ袋】
これは処理したものをその場で捨てていくために必要です。吐いた場所からウィルスを移動させてはいけません。
しかし、もう一つ使い方があります。足に履くのです。
頭にも浮かんでいなかった足の存在。吐しゃ物に近づくのも、その部屋から出て歩いていくのも足。
その足からウィルスが移動してしまわないように、その場で捨てられるように、ゴミ袋でガードします。
兎に角にも、吐いてしまったその場所からウィルスを移動させない!ということを頭に入れて処理してください。
処理する際に着ていた服は、私は処理が終わり次第着替えています。そしてすぐに除菌、洗濯するのですが、子供が吐いたものの処理もあるので、結構手間だったりします。
それを避けたい場合は、ビニール製のエプロンが捨ててしまえるので楽ですよ♪
食事が取れない!食事のタイミングは?
症状のピーク時は、食事が摂れなくて当たり前です。むしろ、摂らなくていいと思います。
急性胃腸炎の一種ですから、胃や腸を休ませてあげることが大切なのです。
食事は摂れなくてもこれだけはあげて!
- 固形物が摂れないのは当たり前。無理にあげる必要はありません。
しかし、嘔吐と下痢で、体の水分はたくさん出てしまっています。その水分だけは補ってあげないと脱水症状になってしまうので、水分だけは頑張って摂らせてあげてください。
水分補給に適した飲み物として、経口補水液があります。
ポカリスエットのようなスポーツドリンクでもいいですし、OS-1という医療機関が進めている脱水症状防止にいいとされる飲み物を与えるといいと思います。
経口補水液の与え方
喉が渇いていたりすると、ごくごくとたくさん飲んでしまうかもしれません。
それをすると胃に負担をかけてしまい、また嘔吐と下痢をぶり返す可能性が高まりますので、ほんの少しずつ(その子の「コクンッ」とする一口を目安にするといいと思います。)こまめに与えましょう。
食欲が出てきた!けど食べちゃいけないなものってあるの?
胃や腸に負担をかける物、胃に刺激を与えてしまうものは避けたほうがいいと思います。
食べるのがNGな食べ物
- 柑橘系
- 乳製品
- ジュース
- 脂もの
- お菓子
【柑橘系】
食欲も出てきたし、果物ならさっぱり食べられるかな?と思ってあげたくなりますよね。
しかし柑橘系は、吐き気を助長します。せっかく治まった吐き気をぶり返さないように、ミカンなどの柑橘系はやめておきましょう。
因みに、≪バナナ≫もあげない方がいいと思います。
柔らかいし、甘いし、栄養もあるしであげたくなりますが、食物繊維が豊富なので下痢を助長する可能性が高いのです。
【乳製品】
これは腸に負担をかけてしまいます。下痢を再発させてしまう可能性があります。
そして、乳製品を食べた後の吐しゃ物は、とても嫌な臭いがします。その臭いはなかなか取れません。
吐いている本人も胃酸で変化した乳酸菌の酸っぱさで、とっても気持ちが悪いです。
片付ける自分のためにもやめておきましょう。
【ジュース】
これは私も我慢しきれずにあげてしまいます。
「水じゃイヤ!食べたいものはないけどジュースだけは飲みたい!」と泣かれて毎度根負けしてしまいます。
しかし、ニコニコなのは飲んでいる最中だけ。
少し時間が経つと顔が青くなり、またお腹が痛くなったり、吐いてしまったりということが多いです。
【脂もの】
やっと食欲が出てきたわけですから、唐揚げが食べたい!とんかつが食べたい!とガッツリ系を欲しがることもあると思います。
しかし、脂ものは胃に大きな負担をもたらせますので避けたい食べ物です。
【お菓子】
これも一番に欲しがりますよね。
しかしお菓子には、胃に負担になるものが意外とたくさん含まれています。
あまりに泣いて欲しがる我が子がかわいそうでかかりつけの医師に相談したところ、100歩譲って飴一つなら…と言われました。
特にスナック菓子やチョコレートは気をつけてください。非常に多くの脂が使われています。
ではノロウィルスになってしまった後、何を食べたらいい?
ノロウィルスで弱った胃腸、少しでも早く回復させてあげたいので何も食べないのが一番ですが、やはりお腹は空きますよね。
そんな時はこれを食べさせましょう。
これならOK!
- お味噌汁の上澄み
- おかゆ
- 葛湯
- すりおろしりんご
【お味噌汁の上澄み】
お味噌汁の具、例えばわかめだったり野菜だったりは食物繊維が豊富です。
食物繊維は胃腸に負担をかけてしまうので、栄養分の流れ出たお味噌汁の上澄みだけの方がいいでしょう。
お味噌汁の塩分も胃の負担になりますので、あまりあげすぎないようにしましょう。
【おかゆ】
胃に負担の少ない食べ物といえば≪おかゆ≫ですよね。
年齢に合わせてどの程度にするかは自由ですが、始めは≪でんぷんのり≫のような形のない状態の重湯でもいいと思います。
【葛湯】
これも重湯のようなもの。でんぷんなので、おかゆとおなじ役割を果たしてくれます。
葛湯と言っていますが、片栗粉でも代用可って知っていますか?
片栗粉で作る葛湯もどき
- 片栗粉を少量の水で溶き、そこに熱湯を注ぎます。ある程度の重みが出てきたらお湯をストップ。
※入れすぎるとサラサラのただのお湯になってしまうので注意してください。
そこにお砂糖を入れてあげると、葛湯もどきの完成です。
【すりおろしりんご】
固形物が喉を通らなくても、水分たっぷりのすりおろしりんごなら食べられる!と喜びます。
しかし糖分が多く酸味もありますから、胃の負担にならないようにあげすぎに注意しましょう。
時間に余裕がある場合は、火にかけて少し煮てあげると更に胃に優しくなりますよ♪
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まとめ
処理や病中病後の食事など、何かと面倒なノロウィルス。
家族への蔓延を防ぎ、一日でも早く良くなるように、しっかりと対応してあげましょう。
一番大切なことを忘れていました!
吐しゃ物のついたものは、塩素系の漂白剤での消毒を忘れずに!
ノロウィルスを良くやっつけてくれるのは、塩素系の漂白洗浄液です。
薬局などで売っているウィルス対策に…と謳っている商品は、必ず成分を確認して使ってくださいね!