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大人が手足口病に感染?!症状と治療法、会社に出勤して大丈夫?

手足

手足口病は子供の病気だと思っていませんか?それが実は、大人にも感染することがあるんです!

この病気は、小さな子供たちだけでなく、免疫力が低下している大人にも感染する可能性があります。
そのため、子供から大人へ感染するケースも少なくありません。

では、どのような感染経路で感染するのでしょうか?また、手足口病の症状はどのようなものなのでしょうか?
これから手足口病とはどんなものか『大人が手足口病に感染?!症状と治療法、会社に出勤して大丈夫?』について説明していきますね。

手足口病の症状

手足口病になったとき、最初に違和感を感じるのは口の中の痛みです。この痛みは、特に食べ物や飲み物を摂取する際に強く感じられます。口内には白いポツポツが生じ、これが外見から見てわかる初期症状です。これらの白い斑点は小さく、口内の様々な場所に点在することが多いです。

ただし、手足口病の症状は口内炎とは異なります。口内炎は一般的に口内に限られた痛みを伴いますが、手足口病では手の甲や指と指の間などにも白い水泡が生じます。これらの水泡は最終的には2~3㎜の水泡性発疹に発展します。個人差はありますが、口内の発疹は痛みやかゆみを伴う反面、手足に生じる水泡には痛みがないこともあります。このため、手足の症状に気づかない場合もあるので注意が必要です。

ウイルス感染から3~5日くらいが潜伏期間です。この潜伏期間中は症状が現れないため、感染に気づかないことが多いです。しかし、この間にもウイルスは体内で増殖しています。まれに、手足口病は髄膜炎や脳炎などの中枢神経合併症を引き起こすことがあります。これらの合併症は非常に稀ですが、発熱、激しい頭痛、意識障害などの重篤な症状を伴うため、注意深く観察することが重要です。

子供と大人の手足口病の違いは?

手足口病を引き起こすウイルスはいくつかありますが、その種類は子供と大人であまり変わりません。主にエンテロウイルスが原因で、子供たちによく見られるこの病気は、大人にも同様に感染します。しかし、大人が手足口病に感染すると、症状が重篤になりやすいという違いがあります。大人は体力や免疫力が低下している場合が多く、感染した際の影響が子供よりも深刻になることがあるため、特に注意が必要です。

大人になってから手足口病になると、口内や手足に生じる水泡がより痛みを伴い、発疹の範囲が広がることがあります。また、発熱や体調不良が長引くこともあるため、感染しないように特に注意が必要です。手足口病は免疫がつくまで何度でも感染する可能性があるため、予防策をしっかりと実施することが重要です。

手足口病の感染経路は?

感染経路

  • 飛沫感染
  • 接触感染
  • 糞口感染

【飛沫感染】
飛沫感染は、咳やくしゃみによってウイルスが飛び散り、他人の粘膜に付着することで感染するケースです。これは風邪やインフルエンザなどの有名なウイルス疾患と同じ感染経路で、予防のためには「咳エチケット」の徹底が重要です。マスクの着用や、咳やくしゃみをするときにティッシュで口を覆うなどの対策が効果的です。

【接触感染】
接触感染は、皮膚や粘膜などの物理的な接触によって感染するケースです。例えば、誰かがウイルスのついた手すりやドアノブに触れ、その手で自分の顔や口を触ることで感染が広がります。このため、手洗いやアルコール消毒の徹底が重要な予防策となります。

【糞口感染】
糞口感染は、感染者の排せつ物に含まれたウイルスが口に入ることで感染するケースです。トイレの後の手洗いが不十分だったり、オムツを交換した後に手を洗わない場合などが感染経路となります。これを防ぐためには、トイレの後やオムツ交換後にしっかりと手を洗うことが不可欠です。

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手足口病の予防法

手足口病の予防には、予防薬やワクチンがないため、完全に防ぐのはほぼ不可能です。感染を防ぐための特定の薬がないため、一般的なウイルス感染対策が重要です。手足口病にかかっても、合併症を起こすのは稀で、通常は数日から一週間程度で自然に治癒します。したがって、過度に恐れる必要はありませんが、適切な予防策を取ることは重要です。

日ごろから手洗いうがいなどの衛生管理を徹底することが一番でしょう。 これには、外出から帰った後や食事の前後、トイレの使用後など、こまめに手洗いをすることが含まれます。また、アルコール消毒液を使用することも効果的です。特に公共の場や集団生活をしている環境では、衛生管理を徹底することが感染予防の鍵となります。

会社に行っても大丈夫?

大人が手足口病になった場合、一番気になるのが仕事です。インフルエンザの場合、会社側も休むように指示を出すことが一般的ですが、手足口病ではそう簡単にはいきません。特効薬がないため、無理して会社に出て同僚や上司にうつしてしまうリスクがあります。症状が出ている間は特に、感染拡大を防ぐために慎重な対応が求められます。

仕事の進み具合や自分の体調を見て、出社するかどうかを判断することが重要です。例えば、重要な会議がある場合や、締め切りが迫っている場合は出社せざるを得ないかもしれません。しかし、その場合は、飛沫感染を防ぐためにマスクの着用が必須です。また、できるだけ他人との接触を避け、手洗いやうがいを頻繁に行うことで、他人への感染を防ぐ努力をするべきです。体調が優れない場合は、無理をせずに休むことが最善の選択となるでしょう。

早めに自己判断!手足口病の治癒のしかた

手足口病は特効薬がないため、自己管理が非常に重要です。以下のステップで治癒の過程を把握し、適切に対応することが求められます。

1)手足口病の初期症状は「水泡」です。口内や手足に小さな白い水泡が現れます。これが最初のサインですので、見逃さないように注意しましょう。

2)1~2日で発熱しますが、発熱しない場合もあります。発熱は必ずしも高熱ではなく、微熱程度であることが多いです。この段階で、無理をせずに安静に過ごすことが大切です。

3)3~6日で手足口病の症状がピークに達します。この間、水泡が増えたり、痛みやかゆみが強くなったりすることがあります。十分な休息と水分補給を心がけ、体力を回復させましょう。

4)10日ほどで自然治癒します。大多数のケースでは、発疹や水泡はこの期間内に消えていきます。発熱に関しては、すべての人に出るわけではなく、3人に1人程度です。発熱がある場合でも、微熱程度で治まることが多く、10日ほどで自然に治癒します。

重篤な症状にならないためにも初期症状を見逃さないことが大切です。 初期の水泡や発熱を見逃さずに、早めに対処することで、重篤な症状を避けることができます。特に、日常的な体調の変化をよく観察し、異常があればすぐに医師に相談することが重要です。手足口病は自然治癒が基本ですが、症状がひどい場合や長引く場合は、医療機関での受診を検討しましょう。

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まとめ

手足口病って、実は子供だけじゃなくて、大人にも感染することがあるんですよね。特に、手足口病にかかった子供を世話しているママやパパは注意が必要です。毎日のようにうがいや手洗いをきちんとすることが大切で、それだけで感染のリスクをかなり減らせます。手足口病には特効薬がないので、予防が一番の対策なんです。

それに、もし症状がひどくなったら、無理しないでしっかり休むことが大事です。しっかり休むことで、体がウイルスと戦う力を維持できて、早く回復する助けになります。大人も発疹や水泡が出たらすぐに対処して、他の人にうつさないように自宅で静養することが必要です。

お子さんが手足口病になった場合も、家族全員で予防策を徹底することが大事です。手洗いやうがいをしっかり行って、特に感染初期の対策を怠らないようにしましょう。共有する物をきちんと消毒して、感染拡大を防ぐことも忘れずに。こうした予防策を守ることで、家族全員の健康を守りながら、手足口病の流行を抑えることができます。

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