蚊取り線香って、妊婦やお腹の赤ちゃんに害はないの?
蚊取り線香のゆらりと立ち上る細い煙と独特の香りは、日本の夏の風物詩ですね。
ですが、夏らしくていいと言っても蚊取り線香は殺虫剤です。
妊婦が蚊取り線香の煙を吸うと、お腹の赤ちゃんに何か害があるのでは、と心配になったことはありませんか?
蚊取り線香は果たして妊婦さんが安心して使えるものなのか、あの煙は胎内の赤ちゃんにはどんな影響があるのか、調べてみました。
今回は『蚊取り線香は赤ちゃんや妊婦に大丈夫?安心して使えるの?』についてご紹介します。
妊婦やお腹の赤ちゃんへの影響は?
渦巻き状の蚊取り線香の有効成分は、ピレスロイドというものです。
ピレスロイドは大変即効性が高く、忌避効果(蚊を追い出したり、新たに近づいて来ないようにする)や殺虫効果を発揮します。
ですが人間がピレスロイドを吸っても体内の酵素が速やかに分解し、体外に排出してくれますので、悪影響はありません。
蚊取り線香は蚊にとっては有害ですが、人間には無害だということが、メーカーの度重なる実験で証明されているのです。
ですので妊婦さんも安心して使うことができます。
催奇形性など胎児に遺伝子レベルの重篤な異常をもたらすのでは、という懸念についても、心配はないとメーカーから公式に発表されています。
あまりにも大量にピレスロイドを体内に摂り込んだ場合は、腹痛などの異常が発症しますが、それは蚊取り線香を直接食べるなど非現実的な使い方をした場合のこと。
通常の使用では、妊婦さんにもお腹の赤ちゃんにも心配はありません。
もちろん出産後も、赤ちゃんのいるお部屋でも安心して蚊取り線香を使用してください。
ただし火を使うものですから、置き場所には充分に注意してくださいね。
より安心して蚊取り線香を使用するために、気をつけたい2つのこと
蚊取り線香は妊婦さんにも安心ということはわかりましたが、より安全に使用するための注意点は存在します。
蚊取り線香を使うときに気をつけたいポイント
- 煙を吸い込み過ぎないこと
- 匂いに弱い人や体調不良のときは使用を控えて
【煙を吸い過ぎると起きる問題とは?】
安全とは言っても、余りにも顔の近くに蚊取り線香を置いたり、一気に煙を吸い込んだりするのは避けてください。目や喉が痛くなったり、咳込んだりすることがあります。
部屋中にモウモウと煙が充満するほど焚きしめるのもよくありません。
煙で目や喉を痛めたり咳が出たりすることは、蚊取り線香に限ったことではありませんが、不快なことには違いありませんよね。
喘息や気管支炎などに心当たりのある妊婦さんは、用心のために蚊取り線香ではなく煙の出ないタイプの蚊取りを使用するのもいいかもしれません。
煙の出ない蚊取りにはマットタイプや液体タイプなどがありますが、蚊取り線香と同じピレスロイド系のものを選ぶと安心です。
【つわり中や体調がすぐれないときは使用を控えて】
どこからともなく漂ってきた香りだけで「あ、どこかで蚊取り線香を焚いているな。」とわかりますよね。それほど蚊取り線香の匂いは強烈です。
妊娠すると匂いに敏感になりやすく、以前は気にしなかった蚊取り線香の匂いがダメになったという妊婦さんもおられます。
つわり中や、体調がよくないときは蚊取り線香は避けたほうが安心です。
順調な妊婦さんもまずほんの短時間だけ使ってみて、大丈夫ならそのまま使い続けて問題ありません。もしも気持ち悪くなるようなら使用を控えましょう。
以上の2つに気をつけていただければ、より安心して蚊取り線香を使うことができます。
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蚊取り線香を適切に使用して、快適に夏を過ごしましょう
いかがでしたか?蚊取り線香のあの匂いと強力な効き目から、「人間にも害があるのではないかしら?」と心配していた方にも安心していただけたでしょうか。
最近はお馴染みの緑色の蚊取り線香に加えて、カラフルでアロマの香り漂うおしゃれな蚊取り線香も発売され、お香気分で選ぶ女性も増えているようです。
顔から適度な距離を保ち、煙や匂いがこもりすぎないよう換気に気を配るなどして、より安全に蚊取り線香を使用しましょう。
皆様の夏の妊婦ライフが快適でありますように。