『暑さ寒さも彼岸まで』という言葉がありますが、3月に入って寒さが和らいでくると、もうすぐお彼岸だなと感じますよね。
しかし3月は年度末ということもあって、いつも慌ただしく過ごしてしまい、その意味などについてあまり深く考えることがありませんでした。
みなさんは、お彼岸がいつなのか、お彼岸にはどんなことをするのか、どんな物をお供えしたらいいのかご存知ですか?
今回は『2017年春のお彼岸とはいつから?意味とお供えや食べ物について知ろう』と題して、お彼岸についてのあれこれをご紹介します。
お彼岸とは?意味について知ろう
彼岸という言葉は、サンスクリット語の『波羅密多(はらみた)』という語の意訳で、『到彼岸(とうひがん)』から来た仏教用語だそうです。
我々が生きている煩悩がたくさんある世界が『此岸(しがん)』、悟りの境地である世界が『彼岸(ひがん)』ととらえられていましたが、そのうちご先祖様が住む世界も彼岸と言われるようになりました。
春分の日は太陽がま東から上り真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになるので、此岸と彼岸が最も通じやすくなると考えられています。
よって、彼岸はご先祖様をしのぶ日となりました。
2017年春のお彼岸とはいつから?
お彼岸とは春分の日を基準として、その前後3日間を加えた合計7日間のことを指します。
2017年の春分の日は3月20日なので、お彼岸は3月17日~3月23日となります。
お彼岸にはお墓参りに行ってお墓の掃除をしたり、仏壇や仏具のお手入れをしてご先祖様に感謝の気持ちを表します。
お墓参りに行く日については、春分の日がベストだと言われていますが、特に決まりはないので7日間のうち都合のいい日に行くと良いでしょう。
2017年は3月18日~20日が3連休なので、その時にお墓参りを計画している人が多いかもしれませんね。
また、お彼岸の期間中は『六波羅密(ろくはらみ)』といって人生に大切な事を見つめなおす期間だとも言われています。
お墓参りに行く日以外の6日間で、6つの徳目『布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧』を1日1つずつ意識して過ごすのもいいかもしれません。
お彼岸にお供えする食べ物
よく見られるお供えの食べ物には次のようなものがあります。
- ぼたもち
- 落雁
- 果物
ぼたもちとおはぎは全く同じものですが、春は牡丹の花が咲く季節で、牡丹の花を模っていることから、春にお供えするのは『ぼたもち』と呼ばれます。
お供え物に関しては特にこれといった決まりはありませんので、故人が好きだったものを選ぶと良いと思います。
食べ物はやはり腐ってしまうので、お墓参りの場合は基本的に持ち帰ることになっています。
そして、ご先祖様と一緒に分け合っていただくと供養になると言われていますが、せっかくお供えしたものをそのまま持って帰るのも何だか気が引けるな・・・と感じる方は、ご供養としてお寺に渡しても構いません。
その場合はきれいに包装したものを持っていくと良いですよ。
お彼岸でお供えする花
- 菊
- カーネーション
- スターチス
- キンセイカ
- アイリス
お供え用の花は『仏花』と呼ばれます。
お彼岸が近づいてくると、花束として売られているのでそれを購入すると便利です。
仏壇もお墓も花を供える場所は2か所あるので、2束で1対になっています。
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さいごに
お彼岸とはご先祖様を偲び、感謝や縁を改めて感じる日なんですね。
お供え物を持って親戚やお世話になった方を訪問する機会も多いと思いますが、あまり決まりはないので、故人とご家族に喜ばれる物を準備するのが一番気持ちが伝わるのではないでしょうか。
食べ物以外でも、ちょっとおしゃれなろうそくや、香りの良いお線香なども喜ばれると思いますよ。