女の子の節句、雛祭り。
毎年のことながら、雛人形を飾るのは大変ですよね。
まだいいか…と伸ばし伸ばしにしているうちに、当日が目の前!なんてことがよくあります。
でも実は、雛人形を飾るのには適した日があるんです。
日本の節句ですから、由来や理由が存在しています。
『2017年の雛人形を飾る時期はいつ?片付ける日っていつがいい?』では、雛人形の役割を最大限に引き出すためにも、きちんとした飾る時期と、片付ける日をしっかりと調べてみました。
この記事を参考に、今年こそは飾る日と片付ける日を守ってみませんか?
雛祭りとは
雛祭りの起源説は複数あり、いつ頃始まったのかは定かではないそうです。
平安時代の貴族の女の子がしていたお人形遊びが一番古いようで、その当時も御所風の御殿(屋型)をしつらえ飾っていたと考えられています。
その平安時代には、紙で作った人形を川に流す「流し雛」があり、上巳の節句として雛人形は厄除けの守り雛としてまつられていたそうです。
江戸時代になり、女の子のお人形遊びと節句の儀式が結びつき、全国に広まって飾られるようになったようです。
3月の節句の祓に雛祭りを行うようになったのは、天正年間以降だと推測されているそうです。
雛人形の特徴
雛人形には主に2種類の人形に分けられます。
雛人形の種類
- 衣装着雛人形
- 木目込み雛人形
【衣装着雛人形】
現在売られている雛人形は、ほとんどがこちらの衣装着雛人形なのだそうです。
人形本体とは別に衣装が作られ、人間が着るように人形に着つけていくのが特徴だそう。
目の部分にはガラスが使われていて、現代の人形に近い形がこちらの雛人形になります。
【木目込み雛人形】
人形の本体に溝を掘り、そこに布を埋め込んで作られるのがこちらの木目込み雛人形。お人形とはいえ、少し痛そうですね。
地域による顔の特徴
雛人形には京雛と関東雛と呼ばれるものがあります。
お顔によって好みが分かれるので、意外と重要なお顔立ち。
さて、どのような違いがあるのでしょうか。
【京雛】
京頭と呼ばれる、独特のおっとりとしたお顔立ち。
目は細めでスーっとした感じです。
向かって右側にお内裏様が座っています。
【関東雛】
くっきりとした目鼻立ち。
目がくりっとしているの方が関東雛になります。
向かって左側にお内裏様が座っています。
雛人形を飾る時期は?
縁起物ですから、飾るのに適した日があるようです。
一般的には『立春(2月4日)から、雨水までの大安の日に飾るとよい』とされています。
立春はわかるけど、雨水って?
- 雨水とは、24節気のひとつ。空から降るものが雪から雨に変わり、雪が溶け始めるころ。
夏至や冬至、大寒や立春などと同じ区切りの一つです。
昔から農耕の準備をされる目安とされていたそうです。
今のカレンダーって、大安というようなことが書いてないですよね。
調べてみたので、是非参考にしてくださいね。
2017年の立春から雨水までの大安日
今のカレンダーって、大安というようなことが書いてないですよね。
調べてみたので、是非参考にしてくださいね。
- 2月7日(火曜日)
- 2月13日(月曜日)
- 2月19日(日曜日)
- 2月25日(土曜日)
この4日が雛人形を飾るのに適した、大安の日になります。
しかし、雛人形を作っている方はこうおっしゃっています。
「天気のいい日に飾ってください。」
雛人形の状態が良くない場合、外に出して手入れをせざるを得ないことがありますから、納得ですね。
雛人形の片付ける日は?
さて、飾るのに適した日が分かったので、片づける日も把握しておきましょう。
「雛人形を片付けるのが遅れると、お嫁に行くのも遅れる。」なんて話もよく聞きますよね。
特に決まった日はない
- 雛人形を片付けるのに決まった日はありません。雛祭りの日から2週間ぐらいを目安に片付けるといいようです。
暖かくなり、湿度が上がってから片付けると、雛人形がカビやすくなったりするため、涼しいうちに片付けるという習慣があったようです。
雛人形を片付けるのが遅れると、お嫁に行き遅れる?
この言葉がなぜ言われるようになったのか、雛人形を作っている方は、全く根拠のないことなので気にしないようにということです。
しかし、これだけ有名なのはなぜでしょう。
雛人形というのは、手入れ・管理が大変なもの。
毎年決まった時期(雨水)に出して、決まった時期(啓蟄)にしまうという、
季節の変わり目にきちんと出来ない女性は、「だらしないためにお嫁に貰ってもらえない。」と言われたことが、この言葉の始まりだと言われています。
季節の変わり目にきちんとやるべき事をやるというのは、大切なこと。
新しくやってくる季節を気持ちよく迎えるために、ということでしょうね。
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まとめ
雛人形を飾るのに適した日がちゃんとあるんですね。
色々な言い伝えや考えがあるようですが、雛人形のためにもそれを守るといい
ということが分かったので、もっと大事にしてあげられそうですね。