便利になった現代で、子供のスマホ依存がメディアで深刻化されています。今や私達の生活に欠かせない存在となったスマホ。便利で楽しいスマホは大人だけでなく、幼い子どもたちにとっても魅力的なツールです。
お気に入りの絵本やアニメが見られたり、智育ゲームで楽しみながら数や文字を覚えたりと、幼児向けのアプリも充実。
子供にとってスマホはときにはいい遊び相手だったり、ときには優秀な先生だったりします。ママも大助かりでいいコトずくめ?
しかし今、子供にスマホを使わせることについて警鐘が鳴らされているのをご存じですか?
大人と同じく子供にも視力の悪化運動不足による健康被害などの、深刻な悪影響が見られるようになってきたのです。
今回は『子供のスマホ依存とは?視力低下や悪影響になる実態とは...』楽しく便利なはずのスマホが子供に与える悪影響について、詳しく調べてみました。
あなたのお子さん、もしかしてスマホ依存症?
要注意!幼児のスマホ依存チェックポイント
- 1日に何度もスマホを使いたがる
- 一度スマホを使い始めたら、なかなかやめようとしない。やめさせると怒る
- 声をかけても反応しないほど、スマホに集中している
電車に乗ると、座っている乗客も立っている乗客もほぼ全員がスマホを手にしている。そんな光景に見覚えはありませんか?
移動中もいっときもスマホから目が離せない歩きスマホや、運転中のスマホいじりは大きな事故にも繫がる危険な行為ですが、なかなかやめることができない大人は多いようです。
いつでもどこでもスマホがなけりゃ落ち着かない、スマホを触りだしたらなかなかやめられない、声をかけられても気付かない、そんなスマホ依存症が、最近なんと幼児にも増えてきているというのです。
あなたのお子さんも、もしかして?!
子供のスマホ依存症って、どんな問題が起きてるの?
スマホが幼児に与える悪影響とは
- 視力の低下や眼精疲労、ドライアイを引き起こす
- 運動不足による肥満や、体力の低下
- 睡眠障害
【子供に視力の低下や眼精疲労、ドライアイを引き起こす】
私達が子供の頃、「テレビを見過ぎたりマンガを読み過ぎると目が悪くなるよ!」とよく言われたものですよね。
現代では子供たちの視力低下の主な原因の一つに、スマホが挙げられています。
また、スマホの使いすぎによる疲れ目やドライアイは大人にとっても深刻ですが、発達段階にある幼児の目には、ブルーライトは大人以上のダメージを与えます。
いつも目をショボショボさせていたり、目が赤く充血している子供が増えているのです。
アニメのキャラクターが描かれた子供用ドライアイ目薬が市販されているのも、そんな実態を反映してのことです。
【運動不足による肥満や、体力の低下が目立つ】
参照元:文部科学省
上のグラフは文部科学省が発表している、肥満傾向児の頻度推移です(タテ軸の単位は%)。データは男児のものですが、女児もほぼ同様の結果が出ています。
現代の6才児の肥満率は、大多数のパパやママが子どもだった頃の1980年代の倍近くにも登ります。
また、体力測定の結果も30年前と比較して現代の子どもたちの数値が著しく悪いと報告されています。
その原因が全てスマホにあるとは言い切れませんが、少なからずスマホの影響はあると考えられています。
公園で楽しくおしゃべりするママ達のそばで、おとなしくスマホで遊んでいる幼児たち。おうちではママが家事に忙しくしている間はソファに座ってスマホ。
本来いつでも元気にお話したり動きまわったりするはずの幼児たちが、おうちの外でも中でも黙って座っていることは明らかに心配なことです。
子供ならおうちの中で遊ぶだけでもいい運動になります。ですがスマホに夢中になることで運動不足に陥り、体の成長や運動能力の発達を妨げてしまいます。
その結果、子どもなのに疲れやすい低体力や、運動能力の低下、肥満を招いてしまうのです。
スキップができなかったりデングリ返しが苦手な幼児が増えていることと、スマホの因果関係を疑う研究者もいます。
【睡眠障害】
寝る前にスマホを使うと、寝つきにくくなったり眠りが浅くなることが知られています。それは子供も例外ではありません。
おやすみ前にスマホで遊ぶと、画面から目に差し込む強い光が脳に刺激を与えて興奮状態を引き起こし、寝付きを悪くしたり睡眠の質を下げたりしてしまいます。
子どもがなかなか寝付かない、または朝なかなか目を覚まさず、やっと起きても機嫌が悪いとお悩みのお母さんは、寝る前にスマホで遊ばせていないかちょっと思い出してみましょう。
睡眠は子供にとって本当に大切なものです。夜はできるだけスマホを使わせないようにしたいですね。
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スマホとの上手な付き合い方、考えてみませんか?
悪影響があるからスマホを使うのは今すぐやめなさい、なんて言われたら私達大人は困ってしまいますね。スマホの楽しさを知ってしまった子供たちも、それは同じことだと思います。
スマホを禁止する必要はありません。ですがスマホで遊ぶ時間を決めて、それ以上はスマホに触らせない、お天気がいい日はなるべくお外で体を使って遊ぶなどのルールをしっかり決めましょう。
利便性とリスクの両方を正しく理解し、スマホと適度な距離を保ちながら上手に利用する習慣をつけることは、子供にとっても私達親にとっても大切なことではないでしょうか。