子どもの歯ぎしりが気になっているのですが、原因とかってあるんでしょうか?眠っている子どもの小さな口から「ギリギリ」と歯ぎしりの音が聞こえてくると、歯に悪いのではと心配になりますね。
原因は何だろう?治し方があるなら早く治してあげたいと思うのが親心。子どもの歯ぎしりは、原因を知ると安心できますよね。
歯ぎしりは殆どの場合は心配いりませんが、実はちょっと心配な歯ぎしりも存在します。
そこで今回は『子どもの歯ぎしりの原因を知ったら安心?効果的な治し方とは?』について、どんな歯ぎしりが安心で、どんな歯ぎしりが心配なのか、判断の仕方や治し方も調べてみました。
子どもの歯ぎしりの原因は「成長」?
年齢別 歯ぎしりの原因
- 0~1才 生えたばかりの乳歯に慣れようとしている
- 2~3才 噛み合わせを調整しようとしている
- 4~6才 成長による噛み合わせのズレを調整しようとしている
【0~1才】
生えたばかりの前歯を強く噛みあわせることで、顎の骨や筋肉を鍛えたり前歯の存在に慣れようとしているのではと言われています。
【2~3才】
前歯から乳臼歯(にゅうきゅうし)と呼ばれる口の一番奥にある歯まで、全ての歯が生え揃う時期です。
歯ぎしりをすることで奥歯が生えてくるときの違和感を解消しようとしたり、上下の噛み合わせを調整したりしていると言われています。
【4~6才】
顎が大きく成長して口の中が広くなるため、乳歯と乳歯の間に隙間ができてきます。
これは乳歯から永久歯へと生え変わるために必要なことです。
ですがその隙間のせいで噛み合わせが多少狂ってしまうので、それをなんとか調整しようと歯ぎしりをするのだそうです。
財団法人ライオン歯科衛生研究所によると、歯が次々と生え変わる幼児期は、14〜20%の子どもが歯ぎしりをしているということです。
小さな子どもの歯ぎしりは順調に顎と歯が成長しているサインだと考えて、見守ってあげるのがいいようです。
心配な歯ぎしりとは?
乳幼児期の歯ぎしりは心配いらないとわかりました。
しかし永久歯が生えそろってしばらく経っても、歯ぎしりが続いている場合は注意が必要です。
長期間の歯ぎしりによって歯がすり減り、ものが噛みにくくなったり、極端な場合は顔がゆがんでしまうことも。
目安として10才になっても歯ぎしりが治らない場合は、対策を考えたほうがいいようです。
困った歯ぎしりの原因と直し方
10才を過ぎても歯ぎしりをしている子どもには、以下のような傾向があります。
子どもの歯ぎしりの原因はこれかも?
- 顎が小さい
- 頬杖をつくことが多い
キュッと尖った小さな顎は可愛いですが、歯科的には少々心配です。
充分に成長していない顎には、永久歯がまっすぐ生えてくるためのスペースがありません。
狭い口の中に無理やり永久歯が生えてくるため、向きや高さが不揃いになり歯並びが悪くなるのです。
また、頬杖をつくと顔の片側に強い圧力がかかります。繰り返し頬杖をつくことで、徐々に歯並びやかみ合わせに歪みが生じます。
歯並びの悪さや噛み合わせの狂いを調整しようとして、歯ぎしりが起こるということです。
長引く歯ぎしりの治し方は?
おうちでできること
【顎の成長を促そう】
柔らかい食べ物ばかり好んで食べていては、顎の成長は望めません。
食卓に骨ごと食べられる小魚や、噛みごたえのある生野菜、お漬物などを増やしていきましょう。
おやつタイムには固めのおせんべいやスルメなど、歯応えのあるものをよく噛んで食べることで顎は成長します。
普段の食事やおやつ程度では、「噛みすぎて顎が大きくなって、いかつい顔になってしまうんじゃない?」という心配はありません。
【姿勢を正しく、頬杖はやめよう】
猫背の子どもは、椅子に座っていても頭が前に下がりがちです。
重い頭を支えようと無意識に頬杖をついてしまうことも多いようです。
立っていても座っていても、背筋を伸ばして正しい姿勢を保つように習慣づけてあげましょう。
歯医者さんでできること
【マウスピース】
歯医者さんで口の中の型を取り、その子にピッタリのマウスピースを作ります。
寝る前にはめて朝起きたら外しますので、おうちの人以外に見られることもなく気持ちの負担も少ない方法です。
保険が適用されますので、経済的にも気軽に始められます。
【歯列矯正】
歯並びの悪さや噛み合わせを根本から治療するためには、歯列矯正が必要になります。
矯正用のワイヤーは、一度歯に取り付けたら治療完了まで外すことはできません。
慣れるまでは食事がしにくかったり人目が気になったりと、つらいこともあるかもしれません。
しかしそれを乗り越えて手に入る美しい歯並びは、一生の財産です。
保険は適用されませんが、医療費控除の申告をすることで治療費の一部が戻ってきます。
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歯ぎしりは、子どもの成長過程の一つです
小学校低学年ごろまでの歯ぎしりは成長過程の一つだと思うと、気が軽くなりますね。
こんな風にいろんな過程を経て、子どもはたくましく成長していくのでしょうね。