砂糖や塩の賞味期限を気にしたことはありますか?実は砂糖も塩も、上手に保存すれば長期間おいしく食べられるのです。
ですが保存方法が悪いと、賞味期限に関係なくすぐに捨てなければいけない事態に陥ることも。
カチカチに固まったり変色した砂糖や塩を「これ食べても大丈夫なの?」と心配になった方は意外と多いのではないでしょうか。
『砂糖と塩の賞味期限は?適切な保存方法を紹介!』では、砂糖と塩の上手な保存方法や、長期保管に関するQ&Aをまとめました。
食の安全を守り、おいしく頂くためにぜひ参考になさってください。
砂糖と塩の賞味期限は?
砂糖や塩は時間の経過による品質変化が起きにくく菌の影響も受けにくいため、食品衛生法による賞味期限の表示義務はありません。
ですから砂糖や塩は賞味期限はないと考えて問題ありません。
砂糖も塩も保存状態さえよければ、賞味期限を気にすることなく食べられます。
但し、キビ糖やてんさい糖、黒糖など精製度の低い砂糖は、賞味期限が記載されている商品もあります。その場合は記載されている期限内に使い切るようにしてください。
こんな状態の砂糖や塩、食べてもOK?
【白砂糖が黄色、又は茶色っぽく変色している】
砂糖に含まれるアミノ酸が変色したものですが、食べても問題ありません。白砂糖の変色は気にしなくても大丈夫です。
【塩が茶色く変色している】。
味塩など、塩以外の成分が含まれている場合はそれが変化して色が変わる場合があります。
また、金属製の容器に保存していたり金属製のスプーンが塩に接触していた場合、錆が生じてその色が塩に交じることがあります。
いずれの場合も通常の使用量なら食べても問題はありませんが、気になるなら取り除いてください。
【カチカチに固まってしまった】
食べても問題ありません。固まってしまった砂糖や塩を元のサラサラに戻す方法は後ほどご紹介します。
【砂糖の中に虫がいる!】
食べない方が安心です。虫の足や体に付着した汚れや菌が砂糖に移っている可能性が高いです。
虫の卵が砂糖に混ざりこんでいる可能性もあります。
【砂糖の袋に穴が開いている】
ネズミやゴキブリが侵入した疑いが強いです。衛生上大きな問題がありますので、もったいないですが捨てるようにしましょう。
※塩は害虫の心配はほぼありません。
砂糖と塩の上手な保存方法
砂糖と塩は温度や湿度に敏感です。
直射日光を避けて、涼しい場所で常温保存しましょう。
冷蔵庫に保管すると、取り出した際の温度変化で、袋や容器が結露しやすくなります。その結果砂糖や塩が固まりやすくなるため、冷蔵庫での保存はお勧めできません。
また高温多湿な場所に保管すると、カビが繁殖しやすくなります。湿気を含んで一度溶けた砂糖がその後固まると、岩のようにカチカチになり大変使いにくくなります。
開封後は密封容器に入れて保存しましょう。
上でご説明したとおり、砂糖や塩は湿気に敏感です。砂糖の入ったビニール袋は害虫などに食い破られる危険がありますので、開封前であってもできるだけ密封できるビンやプラスティック容器に入れて保管したいですね。
匂い移りに気を付けて
砂糖や塩は他のものの匂いを吸収しやすいです。容器はしっかり密閉し、化粧品や洗剤、芳香剤など香りの強いもののそばでは保管しないようにしましょう。
※ 匂いが移ってしまっても品質や味に問題はありません。
固まってしまった砂糖や塩を、サラサラの状態に戻す簡単な方法3つ
カチカチの砂糖や塩も、この方法でサラサラに
- フライパンで炒る
- 電子レンジにかける
- 食パンの耳や米粒を少々入れる
【フライパンで炒る】
固まった砂糖や塩を、フライパンで乾煎りします。サラサラになったら火を止め、お皿などに移して冷めるまで放置します。
【電子レンジにかける】
500wで30秒を目安に、電子レンジでチンしてみてください。
電子レンジの個体差がありますので、ワット数や時間は砂糖や塩の状態を見ながら加減してくださいね。
【食パンの耳や米粒を少々入れる】
食パンの耳や米粒を、固まった砂糖や塩の容器に入れて軽く振ります。
余分な湿気をパンの耳や米粒が吸い取ってくれますので、サラサラの状態が戻ってきます。
固まった砂糖をビニール袋に入れ替え、霧吹きで水を吹きかけそのまま1時間放置する方法もあります。
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砂糖と塩は、ほんの少しの気遣いで長くおいしく使えます。
調味料は一度買うと、しばらくの間は保存しながら使うことになりますよね。
インテリアのアクセントになりそうなおしゃれな密閉容器を選んで、楽しく適切に保存しましょう。